俺が老害になる前に

けっこう皆さんあるあるな話だと思うのですが、学校や会社で口うるさいおっさんこと老害おっさんに出会って嫌になったことはありませんかね。

そりゃ5のミスして5の説教される分には理解できますが、１のミスに2万、肘ひっかけてダイソーの花瓶割っただけなのに7親等先の親戚までアイアンバージンにいれちゃうようなエッグい説教や対応を喰らったことありませんかね。そりゃひどくね？てかしつこくね？史郎おじさんは生かしといてくんね？ってことなかったですか？俺はあった。ありまくりましたよ。毎回そんなときは「さーせんした！」って言って耐えに耐えてましたけど、実際心の中ではそいつにキッツキツのインディアンデスロックかけてましたよね。シャおらぁあああ！！！！（シュバッシュバッ）←風を切る音

そんなファンタジーアントニオ系レスラーな俺も38歳、社歴16年になりましてね。今年は久々に同じ部署に新人が配属されまして。横の席に。そいつが電話取るときとかね、スピードとかその言葉とか、なんかこう、なんか、こう…モノ申したい…めっちゃ偉そうなこと言いたい…てかせっきょ…

あれ…？胸の奥から湧き上がる偉そうなこといいたい感じ…これおっさんてか老害化してんじゃね？老害追い出そうと精進してたらまさか、俺が…！？と気づいたわけです。こいつぁやべえ。いや、でもあれよ。俺もタダですんなり老害になる気はねー！！たとえこれが抗えない変化だとしても、まだ老害に心を奪われる前に、人として正気を保っているこの間に、残された研究員のみんなに情報を残さねば…！！かゆ…うま…

■老害おっさんポイント１：おっさんは疲れるから判断をパターン化したい

人は努力をせずとも年だけはとるじゃないですか。薄かろうが濃かろうが経験は積み重なり、その人の意見、思い、判断基準がそこから生まれてくるわけなんですね。これが若いうちは、それぞれの経験ひとつひとつが新鮮で刺激的なので、「AのときはBすればいいと思っていたけど、Aが右のときはCになるんだな！」と自分の考え、判断に影響を与える=成長につながるんですが、おっさんになると既にいろんな経験してるからいちいち驚かないし、それを自分の考えに反映させる気力が湧かないんですよね。毎回ジャンプのエロ気味新連載で驚いてらんねーよ。どうせtoLOVEる以上の露出はねーんだろ？って思うじゃないですか。自らの経験、判断軸を絶対パターン化しその中でしか考えないようになっちまうんですよ。俺も思ってる。toLOVEる以上のエロい漫画はジャンプじゃ絶対に出てこない。電影少女もよかったけど出てこないって思ってる。

■老害おっさんポイント２：おっさんは年を食うと偉くなったような気がしがち

またね、これは儒教的なやつも影響してると思うんですが、単純に年を食うと下の人が敬ってくれたり親切にしてくれたりして、また指導的な立場になることも期待されるんで、まあ単純に偉そうにできる場面が増えるじゃないですか。そりゃもう当たり前の話なんですけど。そうなるとやっかいなのがプライドが勝手に高くなるんですよね。俺のほうが上だぞ！ってやつですね。実力が低かったり中身がないのに、変にプライドだけが大きくなり、本来認めたり謝ったりしなきゃいけない場面でも、つまらんプライドを守るために嘘ついたり他人のせいにしがちなんですよね。そりゃ年上は敬ったほうがいいけど、時間たつだけで強くなるなんてマリオの無限1UPくらいなもんだぜ！？あれも99機超えると1に戻んだぞ！？お？わかってんのけえ？

というこの2つの要素が絡みあうと、やたら頑固で他の意見を聞かず、自分の考えが正しいと信じてうたがわず、それを他人に押し付けようとするパーフェクト老害おっさんの誕生なわけです。恐ろしいのは、やだなー、そんなやつになりたくないなー、と思っていても、老化はディオ様と火の鳥未来編の主人公以外誰も逆らえないので、誰もがそうなる可能性があるということです！！！おそろすい！

なので、根本的に老害おっさん化を防ぐにはどうすればよいかというと、老化を防げばいいわけです。つまりディオ様に噛まれて吸血鬼として永遠の命を得るか、はるか東方にあるという伝説の水銀を飲み永遠の命を得るか、全身をロボット化して永遠の命を得るしかありません。3択です。

いずれにしても嫌われる老害おっさんになって自分も周りもいいことはありません。いくつになっても謙虚な姿勢と常に学ぼうとする意識をもち、客観的に自分を見る視点を忘れず、目からビーム、足はキャタピラ、左手は巨大ドリルにしたいものですね。てかしろ！今しろ！やれ！やんねーとぶっ殺すぞ！！！

俺のほうが年上で偉いんだからな！！わかってんのかクソガキが！！