そのラリアットはマジでヤバい

おっさんIT系サラリーマンの自意識が高ぶったときに、ふとぶちかます雑記です。

『カメラを止めるな』を推しすぎるな!(ネタバレ無し)

見ましたよ。様々なメディアで猛プッシュされている映画、「カメラを止めるな」。いやそりゃもう面白かったとしか言えませんし、みんなが言うようにネタバレ厳禁なんでとやかく内容についていうつもりはないのですが、きちんと味わった身として、これから見る人というよりも、もう見た人たちに言いたい。強く言いたい。

 

『面白から興奮すんのはわかっけど、これから見る人のハードル上げすぎんな』と。

 

いや実際、周りの評判よかったんで見に行ったんですけど、誰もが『ネタバレ厳禁だから何も言えないけど、めちゃくちゃ面白い!!』って言うんですよね。それはいいんですけど、中には『見ない奴は人生損してる!人生で一番面白かった!!』とか、『めちゃくちゃ泣けて笑えるのはこの映画だけ!』とか言うんですよ。あのなあ。競輪場や競艇場で血尿でるくらい悔しがったことも無い奴が人生の損を語らないでもらいたい。あれもすっげえ笑えて泣けんだぞ。

 

そういう評判みてから行くわけですから、見る前に面白ハードルめっさ高まってるわけですよ。自分の中のオールスター揃えちゃうわけです。まるで火垂るの墓くらい泣けて、ユージュアルサスぺクツくらい驚いて、ラピュタくらいロマンがあって、ターミネーター2くらいマッチョで、電影少女に出てくるケツっていうか正確に言うと下着、もっといえば下着の絶妙にリアルとファンタジーのいりまじったシワの表現くらいエロいやつを想像するんですよね。1つだけ粒度ミスった上に俺の性癖が露呈した気がしますけど最高を並べただけなんで気にしないでください。異論は認めない。

 

で、実際見てみるとめちゃくちゃ面白いんだけど、結果的にハードルが高すぎて80%くらいの面白さになっちゃうんですよね。いや、誰が悪いっていう話じゃない。ハードル勝手に上げすぎた俺が悪い。周りの評判をうのみにした俺の脳と評判を聞いた俺の耳、鼓膜、海馬が悪い。俺という存在を産み落とした親も悪い。そうだ!あいつだ!おふくろのせいだ!あいつさえいなければ「カメラを止めるな」は100%楽しめたのに!!ちくしょう!実家の排水溝にうんこ詰まらせてやる!(もう実家ないけど)

 

というわけでですね、周りにまだ「カメラを止めるな」見てない人相当いると思うんですけど、あんまり褒めすぎて見てない人の期待値高めすぎるのもどうかと思うんですよね。だからね、内容について触れずに面白いから見ろ!くらいにするか、とにかく見ろ!とだけいうか、もしくは『見ないとお前の大事なものを壊す』ってそいつのステディの首にナイフ突き付けて脅したほうがいいですよ。頸動脈ギリギリで。

 

 

そうすればそいつの面白ハードル上がらないから。

 

 

ちなみにお前の生きていくハードルは上がる。