そのラリアットはマジでヤバい

おっさんIT系サラリーマンの自意識が高ぶったときに、ふとぶちかます雑記です。

営業になった君に伝えたい一番大事なこと

 

 

まず伝えておきたいことは、営業職は誰でもできるということ。これは営業に苦手意識のある人に向けた気休めとか方便じゃない。ちょっと考えればわかることだ。どんな敏腕営業マンでも100人に100人とも好かれる人なんかいない。逆に言えば100人に100人嫌われる人もいない。誰にだって友達や知り合いはいるし、好きな人も嫌いな人もいる。君が100人に嫌われたとしても、101人目の大富豪にハマればそれは立派な一流の営業マンだ。冗談じゃなくてそういうことはよくある。そういう意味で営業職っていうものは誰にでもできるのだ。

 

だからといって営業職をバカにしたり、自虐的にさげすんでいるわけでもない。営業ほど個性やその人自身が求められる職業はない。モノやコトが多くあふれ、どれも高機能で複雑で、それぞれ違うんだけど伝わりづらくわかりづらくなっている。高額で大きな買い物になればなるほど、WEBやTV等の情報だけでは差別化は難しい。そんな時代にこそ営業の価値は確実にある。人間はどんなに理性で論理的に考えようと、最後の判断は感情で決めるもの。営業の本質は売ることではない。相手の心を、感情を動かすこと。人間くさい好き嫌いこそ、AIなどのテクノロジーがいくら発達しても届かない営業の専門領域だ。

 

もしそんなこと今までやったことないという人がいたら、ちょっと思い返して欲しい。本当にそうだろうか。好きでたまらない映画を誰かに薦めて、一緒に見に行ったことはないか。家の手伝いをする代わりに、親から小遣いをねだったことはないか。サークルや部活の友人同士を仲直りさせたことは。誰かの誕生日会を企画しみんなを集めたことはないだろうか。これらは全て、誰かの心を動かすという営業の本質だ。誰もが人生の中で、何度も営業能力を発揮している。

 

またよく勘違いされるが、営業は媚びを売ったり、卑屈になって頭をさげるものじゃない。見え透いたおべっかも、無理に酒やゴルフで付き合う必要もない。営業というものはただの職業分上の名前であって、こうでなければいけないなんていうものもない。よい営業マンとは、よい人間であるということと同じ。薄っぺらい嘘つきや自信のない上辺だけの軽い人間はすぐに見抜かれる。それは他の職業だって同じだけど、他の職業より人間性そのものが武器である分、ごまかしはきかない。

 

最後に。君が他の誰でもないように、君の営業は君にしかできない。商材やマニュアルが同じであっても、例え用意されたシナリオやセリフが一字一句変わらなくとも、君の声色やしぐさ、表情や態度は今まで君を生きてきた君にしかできない。君が歩んだ今までの人生。あの時の悔しさや悲しみ、喜び。様々な起伏を超えて、思いを積み重ねてきた君だからこそ持てた優しさや情熱。誰かの真似じゃない、君のその情熱にしか動かせない物事や人の心が、きっとある。

 

 

営業は誰にでもできる。

だけど、君の営業は君にしかできない。

そんな営業という道を歩む中で迷ったら、これから伝える言葉を思い返して欲しい。

 

 

今は分からなくていい。

いつか、心で理解できる日がきっと来る。

 

 

 

 

『領収書の日付は空欄でもらっとけ』

 

 

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