人の悩みを自分のモノサシでバカにすんな

年齢、人種、性別、世界には色々な人がおりますが、悩んだことのない人なんて存在しません。俺も幼少期から現在にいたるまで様々な壁にぶつかり、その度に避けたり逃げたり無かったことにしたり、泣きついたりバケットホイールエクスカベータで蹂躙したりしてきましたが、一人で悩むのではなく誰かに相談する、ということも悩みを解決する有効な手段だと長らく信じておりました。

 

しかし相談したからといって悩みが解決するわけではありません。相談する人によっては役立つどころか不愉快な思いすらしかねません。かくいう俺も学生時代は周囲にクソバカのくせにプライドが高い広辞苑に載ってそうな典型的ヘリクツ童貞ばかりで、相談してもレイジングストームのコマンドばりに難解で無意味な回答しか得られませんでしたし、よく考えたら俺自身も存在価値がセミの抜け殻よりギリ無い感じの大辞林に乗ってそうなプライド激高自己中下痢クソ童貞だったので、均衡がとれており地球は平和でした。

というかモテないということ以上に重大な悩みがなかったし、よく考えたらモテようともしてなかったので宇宙は完全でした。後世でいうところの童貞パックス=ロマーナでした。ですが社会人になると、そりゃ同じ仕事を共にする上司や先輩に相談の一つや二つはするわけですが、結構な頻度でこう返されるわけですよ。

『そんな小さなことで悩んでんじゃねえよ！俺はもっと大変だったぞ』

いや知らんがな。俺が俺のモノサシ俺の器で抱えている悩みに対して、より大きなあなたのモノサシでそれがちっちぇえな、といったところでそれ何の意味があんの！？自分の器がデカいアピールですか！？俺が中学生のころに初めて見たAVが外人モノで、外人男優の性器のデカさに自分自身のそれが極小だと信じ込んで茫然自失だったのと同じじゃね！？めっちゃムカつくわ！！ん？…いや。違うか。ごめん。なんでもない。例え間違えて話をややこしくしちまった。ガチ申し訳ない。

あの、言いたかったのは、悩みのサイズが小さいと指摘してもなんの解決にもならんし、その人自身にとっては重い悩みであることに変わりはないんだから、自分のモノサシで人の悩みを勝手に軽んじるのは止めろってことですよ。相談した人バカにしとるだけじゃん。そんで過去の苦労と見せかけた自慢話かましまくった後に、『お前も俺と同じ年になればわかるよ』とか言うのもマジで意味が分からんからやめろ！！年くって分かるのはエロサイトのマジの入り口くらいしかねえわ！昔はテレホタイム尽きるまで迷ったラビリンスを今は秒でクリア。俺も成長したものです。

だから俺自身もそこは気を付けて、たとえ後輩や子供から悩みを相談されても、いつでもその人の身になって、役立つアドバイスを厭味ったらしくなく、なるべくその人の行動が前向きに変わるように、自信を持ってもらえるように回答しようと思うわけです。そして気づいたんですけど、俺は昔から雨降った翌日に道路で干からびてるミミズよりギリ価値無い会社員だったので、そもそも後輩とかから相談されませんでした。その心配はなかった。よかった。本当によかった。（涙目）ですが今年4歳になる娘からはありがたいことに父である俺に対して相談がありました。

「ゆ」が書けないと。

そうかー、そうだな。ゆ。ね。ひらがなのね。むずいよね！これは！これは難しい！ぐるっとくるとこがね！最高に難しいよね！うん。わかるわ！お前の悩み。ゆ。つまり縦にぐーっときたところで、上にこう力をくッ！とね、まるくこうズイッとそう、

いやわかんねーわ！！

そこに悩む4歳児に親身なアドバイスまじ無理だわ！

てか「ゆ」くらい書け！！

てか俺に相談すんな！