初めてのフルマラソンに出るのが怖い3つの理由

俺は昔から脂肪が多少多めな人生を送ってきてましてね。小学生の頃から背は大きかったんで初めはあまり気にしてなかったのですが、高三で体重100キロ近くになりまして。気づけば多少の打撃ではビクともしないパワー型ど真ん中。生まれる前にタイプどうしようか迷ったんですけど、やっぱりスピード型だと単発の攻撃力が低くて、バトルに時間がかかるのが性に合わないなと思いまして、周りの勧めもあっ…ええ。はい。すみません。デブでした。

いやデブをバカにしようとかそういうんじゃなくて、だから走るの超嫌いだったんですよ。それこそ中学のマラソン大会とか冬にあって、10キロくらい公園を走らされるわけですが、当然汗がつゆだくの豚丼としては歩かざるを得ないじゃないですか。だって走ると息が上がって生命の危機を感じるし、足が鉛のように重くなりますし、ていうか走らなくても体は鉛以上に重かったんで、走るって行為がアイスピックで両目を突かれるよりも嫌いでした。突かれたことないけど（両目は）。だからマラソンとかの存在が理解できませんでしたよね。なんで42キロも走るのかと。

飛脚でもないのに、殿の伝令も召集令状も何にも伝えないのに42キロ走る、しかも参加費まで払って！こりゃあほくさすぎる。家でギンビスたべっこどうぶつ食べながら鼻くそほじってYoutube見るほうが疲れないし楽しいしビスケットで英語も覚えられるし、そのビスケットをティッシュで丸めて捨てた後に鼻くそも食えるのに！と激ショックを受けた俺ですが、来週、東京マラソンに出るんですよ。別にね。インドの超えらい聖人のケツに無断でドンキーコングの入れ墨を掘った刑罰で走らされるんじゃないですよ。自分から参加費払って出るんですよ。すげくない？

考えてみればランニングし始めたのって嫁さんが出産間近であまり遠出ができなくなって、俺も体力と時間はやたらあるのに競輪で負け金もなくなって、こりゃモヒカン肩パッドで隣村を襲うしかない！！っていう時にたまたま走ったらそこそこ気持ちよかったのがきっかけでした。んで、娘も生まれて育児もそこそこ大変な時期にも夜走るとストレス発散になることに気づいて、続けてたら週1で10キロ走る癖がついてて、走らないと隣村をついつい襲って種もみを奪い、火炎放射器で老人を火だるまにしたくなる体になってたんですよね。ヒャッハー！！熱くて死ぬゼ～ッ！！

そんで大体この4年くらいで気づいたら2000キロくらい走ってて、隣村を5つ襲いました。え？すごいって？いやあそれほどでもないですよ。だって1年にしたら500キロ、週に1度10キロですよ？全然じゃないですか。村にいたっては1年に1個しか襲ってないですし。だからまだフルマラソンに正直びびってるんですよね。だって来週ですよ？もうそんなタイミングなのに、最近いろいろ気づいちゃったんですよね。大きく分けると三つほど理由があるんですが。

１．本番一週間前にシューズが壊れてほぼ新品で参加

２．一か月前に最長30キロは走るべきと言われ走ったらアキレス腱が痛い

３．フルマラソン完走した水卜アナは練習で最長20キロも走ってなかった

４．ゼッケンを止めるのに安全ピンで服に穴が開くのが微妙に嫌

５．うんこしたくなったらどうすればいいのか不安でうんこしたくなりそう

5つでした。ごめんなさい。書き出したら全然3つじゃなかった。もうそのことに早くもビビってます。あとなんかマラソン当日、雨らしいんですけどそれも嫌ですよね。雨なのに数万人が自ら高い金払って42キロ走るとか意味わかんないですよね。なら俺ん家の便所700円くれるだけでいいから掃除してくれよって思いません？思いませんか。そうすか。

怖い～～！！！フルマラソン怖いよ～～！！

うんこしたくなったらどうすりゃいいのよ～！？

って書いとけば、いざ俺が完走できなくても皆「ああ、こいつは体力根性なかったわけじゃなくて単純にうんこがしたかったんだな」って思ってくれるじゃないですか。しめしめ。うおぬばべ！書いちゃった！書いたら意味ないじゃ～ん！ぬおおおお！！不安だ！本当に膝が痛い！こうなったら隣村という隣村を襲って参加者全員の膝の皿を割るしかない！これこそ真の平等と平和！！

っていうくらいには動揺しています。