そのラリアットはマジでヤバい

おっさんIT系サラリーマンの自意識が高ぶったときに、ふとぶちかます雑記です。

母と猫と鳥と

子供の頃ペット飼ってました?あ、こういう質問するときって自分のペットの話がしたいだけで貴様が飼ってたゲロ畜生の話は100パー興味ないです。俺は子供の頃いろいろ飼ってたんですよ。露店で買ったヒヨコやカメ、そこらへんの川でハムで釣ったザリガニ、ウズラも飼ってましたね。あ、ウズラは外出中に野良猫に食われたのと、ヒヨコはベランダに放し飼いにしてたんですが、4歳の俺が早く会いたいがあまりすんげー勢いよくスライドさせてドア開けたら逆側で潰しました。

 

Yeah!!

 

え、今ひどいって思った?極悪人って思った?じゃあお前卵食うなよ!!一度たりとも卵口にしたことないやつじゃない限り俺のこと非難する権利なんてねーからな!ヒヨコ潰してかわいそうならヒヨコになる前の卵食ってるやつとかその母体となるサラダチキン食ってるやつなんてもっと極悪人だからな!!!少しは言葉選んで話せよカスが!!気取ってんじゃねえ!

 

という怒りにまみれて当初の書きたいことを忘れがち38歳、ちょうど7次反抗期に入りかけなんですけど、何が言いたかったかってペットのことなんですよ。実は俺、さっき書いた動物たち飼ったはいいものの即効で飽きてたんですよね。なのでペット達は飢えジェノサイドかと思われたのですが、俺の母親という世話好き救世主がいたのです。母は俺の飽きたエニモーたちを世話しつづけ、ザリガニとか3世代くらい交配させダビスタみたいになってましたし、カメも始皇帝がうらやむくらい生き続けました。ヒヨコは…俺が潰し…たのか…?この血だらけの手は俺の…!?

 

ですが俺が高校生くらいになるとそんなペットたちも居なくなり。母は有り余る世話焼きパワーを庭にやってくる野良猫や野鳥に向けるようになりました。野良猫なんて集会開くレベルの数が来てましたし、野鳥も俺の飯より旨そうなフルーツとか食っていました。それくらいならまだ理解できるレベルなのですが、ある日家に帰ると、玄関に一羽の包帯を巻いたハトがいました。OH!晩飯はハトか!うちの貧しさもここまで…いよいよ俺が男娼として一家を身体で支えねば!とVANILAに登録しようとしたら、どうやら庭でハトがケガしてたので母が手当てしたとのこと。その後1~2ヶ月ほどしたら普通に飛び立っていきました。

 

そしてまたある日、庭にダンボールが置いてあり。見ると羽に包帯を巻いたカラスが一羽。OH…昼飯はカラスか…いよいよ俺が本格的に高級男娼となって…!とケツを磨きに磨いていたところ、やっぱり母が庭で怪我していたカラスを拾ったとのこと。こいつもしばらくしたら元気になって帰っていきました。俺も第二次反抗期まっさかりではあったのですが、こんな母の世話焼き力はんぱねーなとうすうす気づき始めました。

 

こりゃそのうち、いきなり家にイラクとかで負傷した兵士たちが中隊レベルで丸ごといたりしてもおかしくねーな!とふざけて思っていたのですが、そんなある日、居間に知らないズタボロの皮ジャンを着たしらんアニキが寝ていました。血だらけで。どうやらバイクでこけてる所を母が手当したらしいですが、その時は母の優しさよりも「これは負傷兵たちの来訪もそう遠くねえな」と結構マジでビビりました。あと革ジャンのアニキは記憶喪失だけど一子相伝の拳法だけは身体が覚えてる系の主人公みてえなやつだなって思いました。

 

 

あれ以来、母の日のカーネーションを見ると血だらけの革ジャンを思い出します。

 

うそです。誰だったんだあいつ。

 

 

 

 

 

 

 

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