こんにちは。突然の漢字クイズで恐縮ですが、この漢字の読み方ご存知でしょうか。
字面だけ見ると、寿司屋の湯呑みにありそうな普通の魚編の漢字ですが。いくら湯呑みを見ても、魚類図鑑を探してもこの漢字は存在しません。魚の名前ではないからです。
「ブリザード」と読みます。
マジか！？と思う方もいると思いますが、マジです。30年ほど前に板橋から和光市ー朝霞あたりを走っていた暴走族、ブリザードのチーム名でした。俺の家は当時、そのあたりで尾崎豊がビビるくらい窓ガラスが破られたり、卒業した高校生がバイクで走りに来るという世紀末中学の目の前に家があったので、家の壁にこのよくわかんねー読み方の魚編の漢字がスプレーで書かれていたものでした。当時クソガキだった俺は初めて見た時「…しゃけ？」とか思っていましたが、しゃけじゃありませんでした。はまちでもなかった。ブリザードだった。
わかるかそんなん！！！
中学校くらいになると、この魚嵐の読み方も意味も理解して、コンビニの壁とかに書かれてたりすると、「やべー、ブリザードのシマじゃねぇか・・・」と月刊チャンピオンの漫画の主人公（しかも偶然仲間と立ち寄ったコンビニでこの後因縁つけられる流れ）しか言わないようなことを思っていました。しかしなぜそんなことを今更思い出すのか。それはネットでたまたま見かけた衝撃的な事実がきっかけでした。
この漢字、UNICODE登録されたらしいんですよ。「U+2B679」として。つまりある程度文字としての根拠を持ったという衝撃的な事実。魚じゃないのに。暴走族のチーム名なのに。そもそもブリザードって魚編じゃなくね？天気系だから雨冠の方がしっくりくるんじゃね？と思いましたがそこら辺がまあ、暴走族チーム名だからしゃあない。どうしようもない。
でももう少し考えてみましょう。この漢字、魚と嵐という二つを一文字で「ブリザード」と読むわけですよね。よくよく考えるとですよ。どっちがブリでどっちがザードなのかっていうと、圧倒的に「魚＝ブリ」で「嵐＝ザード」なんですよ。それは左から右へ読むっていう日本語の特性からしても、ブリっていう魚がいることからも100パー間違いないんですよ。生まれてからこのかた間違いだらけの人生を送ってきた俺でもこれは言える。「魚＝ブリ」で「嵐＝ザード」だと。つまりですよ。この理屈を元にするとこの漢字をなんて読むかわかりますか？
炎編に嵐。一見するとコロコロコミック読者層のクソガキ男子小学生が「俺の考えたかっこいい漢字」で作ったのか！？と思われるかもしれませんが、さっきの理屈をよく理解されていたならわかりますよね。
そうです。
フレイ（炎）ザード（嵐）です。
ダイの大冒険で大人気のヒャッハー系中ボスですね。お前、真ん中のあたり温度計で測ったらどうなんの？とみんな気になるあいつです。ブリザードが30年後にUNICODEに登録されたんだから、今俺が作ったこの漢字もきっと50年後くらいには金田一先生も認めざるを得ないと思うんですよね。そう思うと胸が熱くなったり凍ったりします。（フレイザードだけに）あ、いやこれは流石にこじつけで難しかったですかね。じゃあこの漢字はわかるでしょうか。
俺の字がクソ汚いお陰で何やらよくわからないかと思うので補足すると、不＋負＋嵐です。さっきの理屈で言うと「不負＝勝＝ウィン」、「嵐＝ザード」だから、ウィンザードじゃないか！？魔装機神グランゾードに出ていた緑のやつじゃないか！！！そうだろう！それに違いないだろう！？とフレイザードの向かって右側みたいにアッツアツのあなた。惜しい。
「不＋負＝負けない」「嵐＝ザード」で、「負けないで」です。
いやー。これも30年後くらいには全国の小学生がドリルとかで学ぶような一般的な漢字になってるかと思うと、感激のあまりもう一度最後まで走り抜けてどんなに離れてても最後はうまくいく気がしてきますね。あっ。これ俺が今考えたオリジナルフレーズなんで。念のため。
ちなみにこの二文字ですけど、これ著作権発生するから、辞典載せるときは俺にいくらかお願いしますよ。そこんとこきっちりしようや！！！おい！！金田一！！漢字文化は人類共通の財産とか眠てえこと言ってんじゃねえぞ！！払うもの払わんかい！！
おうん？（威嚇）
