サターン拡張RAMカートリッジから学ぶ人生に大切なこと

今でこそ家庭用ゲーム機といえば任天堂かソニーですが、俺が中学生だった1994年頃、ソニーのプレステとセガサターンがせめぎ合っていた時代があったのです。セガはアーケードでの豊富なコンテンツを生かし、当時最新の3Dポリゴンを使ったバーチャレーシングやバーチャファイターをセガサターンに移植する！とアピールして反響を呼んでました。これからは3Dだ！ドラクエもセガサターンだってよ！ソニーなんて家電屋でしょ？パナソニックの3DOリアルもだせえし、やっぱゲームはゲーム屋、セガの時代だぜ！という瞬間があったのです。

いやマジでセガサターンは当初イケてるゲーム機だったのですが、しばらくしたらドラクエは出ねーわFFはでねーわ、実は3D表示機能はしょぼいわ、野々村病院は出るわ2次元ギャルゲーわんさかでるわで、一般層に受けないコアゲーマー層が選ぶゲーム機になっちゃったんですね。そしてその特徴をより際立たせたのが拡張RAMカートリッジというブツなのです。

 

セガサターンはカセットではなくCDをゲームが入ったメディアとして動かすのですが、その後ろにファミコンカセットみたいなカートリッジ型のRAMをぶっさすことで、より2D表現を滑らかに、より大容量に動かせるというものでして。当時ゲームセンターでしか味わえないような最新ゲームを表現できるセガサターンの隠し必殺技だったのです。特に俺の好きな格闘ゲーム、ファイターズヒストリーダイナマイトやX-MEN VSストリートファイター、ダンジョンズ＆ドラゴンズなどはこれがないとサターンで遊べなかったのですよ。で、ここからが本題。

こいつがマジで本当クソみてえに反応しねえのよ！！！！！！

このカートリッジとサターンとの接続は、ファミコンのカセットと同じように凸凹の金属端子同士が噛み合う構造なんですけど。何度か抜き差ししているうちにどこかすり減って接触が悪くなるのかだんだん反応しなくなり、ようやく反応したと思ってもすぐ「エラー」とか表示されてダメになるんですよ！そうなるとマジでミリ単位の調整を繰り返し、ようやく接続できた日にはセロテープでグルグル巻きにして、「触れて1ミリでも動かしたらマジで殺す」と親兄弟にガチのマジで宣告するくらい接触が悪かったんですよ。今だから言えますがそれで2人兄を殺しました。

学校や塾から帰ってきてめちゃくちゃウキウキしながらセガサターンを引っ張り出し、よーしXストで永久コンボの練習でもすっかー！と起動させてみたら拡張RAMが反応せず。抜き差し抜き差し、端子の部分に息を吹きかけてみたり、綿棒で掃除してみたり、じわじわゆっくり刺してみたりするわけですよ。それでも何度も何度も何度も何度もエラーが起きて、最初の「ズモモ」って音がする宇宙船の画面に戻るわけですわ。それで気づくと2時間たってたりすんのよ。

ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおいい！！！！！

なんだこれは！！！俺はセイバートゥースで永久コンボの練習がしたいのであって、拡張RAMの接続スキルをあげたいわけじゃねえええ！！と怒りに打ち震えておりましたが、それももう一度や二度じゃないですし、こちとら女子とのふれあい皆無な中高一貫6年制男子校生。AVを見ても見ても見ても見ても余りある時間と使いどころのない性欲をエネルギーに変換し、検証に検証を重ねた結果、拡張RAMカートリッジをほぼ100％反応させる奥義を会得したのです。それは、

『きもち後ろに傾けつつ右深め左浅め、底につかないギリまで一気に刺す』

という動きを人間国宝の職人レベルの精度で遂行してました。多分あの時代にプロフェッショナル仕事の流儀があったら、俺出てたんじゃないかと思いますね。ドヤ顔で『サターン1台1台の心を読めば後は簡単、その心によりそうように、拡張RAMを刺せばいい。そうすればサターンのほうから心を開いてくれます』ってね。何言ってんだこいつ？ってね、思う人もいるかもしれませんがね。俺もそう思う。何言ってんだこいつ。

 で、

なんでこんな昔のどうでもいいことを思い出したのかっていうと今、来年の東京マラソンに向けて毎週めちゃくちゃ走りこんでましてね。それこそ20KMとか。そしたら股関節が激痛くなっちゃいまして。何日か歩くたびに激痛に苦しんでいたら、あるとき股関節への体重のかけ方を絶妙に、それこそミリ単位でうまく調整すると全然スキップしたくなるくらい痛くなくなることに気づいたんです。でも少し体重のかけ方を間違えるとまた地獄のような痛みがくる。そのとき思ったんですよね。

『これサターンの拡張RAMカートリッジと同じじゃん』ってね。

俺の股関節、セガサターンじゃん！ってね。思ったんですよ。

…いや？

そんだけですけど？

え？何の役にも立たないって？

うるせー！しらねーわ！全てのブログが人生にふとした気づきやライフハックみてえに役立つ知識を与えてくれると思うなよ！ドブ川にママレモン一滴たらしたところで何も変わらんわ！意識高くしたところでお前の人生なんて所詮ドブ川だかんな！おい！クソ長い文章読ませといて時間の無駄とか思ってんじゃねえ！！

貴様のケツ穴に拡張RAM刺すぞ！！

神技ともいえる精度でな！

営業になった君に伝えたい一番大事なこと

まず伝えておきたいことは、営業職は誰でもできるということ。これは営業に苦手意識のある人に向けた気休めとか方便じゃない。ちょっと考えればわかることだ。どんな敏腕営業マンでも100人に100人とも好かれる人なんかいない。逆に言えば100人に100人嫌われる人もいない。誰にだって友達や知り合いはいるし、好きな人も嫌いな人もいる。君が100人に嫌われたとしても、101人目の大富豪にハマればそれは立派な一流の営業マンだ。冗談じゃなくてそういうことはよくある。そういう意味で営業職っていうものは誰にでもできるのだ。

だからといって営業職をバカにしたり、自虐的にさげすんでいるわけでもない。営業ほど個性やその人自身が求められる職業はない。モノやコトが多くあふれ、どれも高機能で複雑で、それぞれ違うんだけど伝わりづらくわかりづらくなっている。高額で大きな買い物になればなるほど、WEBやTV等の情報だけでは差別化は難しい。そんな時代にこそ営業の価値は確実にある。人間はどんなに理性で論理的に考えようと、最後の判断は感情で決めるもの。営業の本質は売ることではない。相手の心を、感情を動かすこと。人間くさい好き嫌いこそ、AIなどのテクノロジーがいくら発達しても届かない営業の専門領域だ。

もしそんなこと今までやったことないという人がいたら、ちょっと思い返して欲しい。本当にそうだろうか。好きでたまらない映画を誰かに薦めて、一緒に見に行ったことはないか。家の手伝いをする代わりに、親から小遣いをねだったことはないか。サークルや部活の友人同士を仲直りさせたことは。誰かの誕生日会を企画しみんなを集めたことはないだろうか。これらは全て、誰かの心を動かすという営業の本質だ。誰もが人生の中で、何度も営業能力を発揮している。

またよく勘違いされるが、営業は媚びを売ったり、卑屈になって頭をさげるものじゃない。見え透いたおべっかも、無理に酒やゴルフで付き合う必要もない。営業というものはただの職業分上の名前であって、こうでなければいけないなんていうものもない。よい営業マンとは、よい人間であるということと同じ。薄っぺらい嘘つきや自信のない上辺だけの軽い人間はすぐに見抜かれる。それは他の職業だって同じだけど、他の職業より人間性そのものが武器である分、ごまかしはきかない。

最後に。君が他の誰でもないように、君の営業は君にしかできない。商材やマニュアルが同じであっても、例え用意されたシナリオやセリフが一字一句変わらなくとも、君の声色やしぐさ、表情や態度は今まで君を生きてきた君にしかできない。君が歩んだ今までの人生。あの時の悔しさや悲しみ、喜び。様々な起伏を超えて、思いを積み重ねてきた君だからこそ持てた優しさや情熱。誰かの真似じゃない、君のその情熱にしか動かせない物事や人の心が、きっとある。

営業は誰にでもできる。

だけど、君の営業は君にしかできない。

そんな営業という道を歩む中で迷ったら、これから伝える言葉を思い返して欲しい。

今は分からなくていい。

いつか、心で理解できる日がきっと来る。

『領収書の日付は空欄でもらっとけ』

 

子供と行きたい学園祭ベスト5

俺には4歳の娘がいます。こいつがまあ、日本っていつからLSD解禁になったっけ？と勘違いするほどとにかく元気なもんですから、土日に面倒見るのも結構大変でして。俺は月～金は普通に仕事ですが、更に土日に子供と全力で遊ぶと翌月曜はマジで瀕死になるわけです。スカウターで見たら余りの戦闘力の低さにチャオズすら引いてました。

たとえ瀕死になっても、基本俺は子供と外出するのは昔から大好きなのですが、公園も何度も行っていると飽きちゃうし、遊園地や水族館なんて毎週行くと金かかるし…と日常に子連れで遊びに行く先とヤバいデカさの痔に悩んでおりましたが、ある時大学の学園祭が子連れで行くととてもよいことに気づいたことでその悩みは解消されました！（痔は諦めました）

なぜ？子連れで遊ぶ先として学園祭が素晴らしいのか？わざわざ言うまでもありませんが、愚かな劣等種である民草、すなわち貴様らクソバカアリンコに説明しますと、

・春秋はどこかでほぼ毎週開催していて飽きない

・いろんなイベントや食べ物が安くて財布に優しい

・子供が普段体験できない経験ができて刺激になる

・学生が子供を構ってくれて体力的にめちゃくちゃ楽

・普段、職場では王墓を作るための巨石を丸太で転がす際に油を塗る最底辺の奴隷として人間性を踏みにじられているのに、娘をかわいいかわいいと褒められることで間接的に承認欲求が満たされて人間扱いされた気がする

という数々のメリットがある学園祭、マジで子供が小さいうちに活用すべき！と強く言いたいのです。ですが大学によって校風も全然違います。学長の墓を作るために巨石を運ばされるような大学に連れて行ったら大変です。なので、ガチで子連れにオススメしたい学園祭を皆さんにお知らせしたいと思います！これでもう子供との週末は大丈夫！

5位：東京海洋大学（2018年11月3日-４日、品川駅）

　本当は6月に門前仲町のほうでやるほうがオススメで、なんと抽選でクルーザーに乗れます。ちょろっとかな？と思いきやがっつり救命胴衣着せられてものすげえデカい船でたっぷり乗れるので、どこぞの麦わら帽子に影響されて海賊王になりたい！というクソガキは海に叩き落として海水よりしょっぺえ現実を見せてやりましょう。

4位：一橋大（2018年11月23日-25日、国立駅）

　これも春にもあるのですが、規模的には秋のほうがお勧めです。なにより校風、学生の質がいい。そこらの雑魚私立には出せない育ちの良さがにじみ出ており、娘の彼氏にするならここ出身がいい…と思わせるお高く留まっていない適度な品の良さがあります。（どこ出身でも彼氏ができたら殺しますが）中身も幼児向けのイベントやトイレが充実していて安心感があります。あとここは学生プロレスが有名でめちゃくちゃ面白いです。マジですごい。

3位：外語大（2018年11月21日-25日、白糸台駅）

　ここも子供向けの絵本の読み聞かせとかイベントなど目白押しで家族連れもめちゃくちゃ多いとてもよい学園祭なのですが、なにがすごいって世界各国のかわった食べ物が勢ぞろいした屋台がすごい！ぶっちゃけ他の学園祭の屋台はほぼ99％が俺でも作れるカスな小麦粉の固まりなのですが、ここの屋台の料理は絶対作れねえわ！と思わせる本格的なやつが食えます。あと大学の周辺がとてもさみしくて、俺が大学生ならこんな駅前やだな、っていつも思います。

2位：ICU（2018年10月20日-21日、新小金井駅）

　さすがやんごとなき方々が学習院を裏切ってでもいくとこだわ…と痛感する品の良さ。なんせブラスバンドとか合唱とかやってますからね。ほかの大学でもあるにはあるけど、なんか学生の雰囲気からしてチャラさのかけらもないのよ。娘通わせたくなるわマジで。むろん言うまでもないけど幼児むけの設備やイベントも完璧ですよ。でも外語大もそうなんだけどアクセスがよくなくて最寄り駅がカスなのはなんでなのでしょう。品の良い大学の駅前はさびれていないとダメっていう法律でもあるのでしょうか。

1位：武蔵野美術大学（2018年10月26日-28日、鷹の台駅）

 　キングオブ・学園祭は間違いなくここです。おそらく学生の成績に関係していると思うのですが、他の美大と比べても、一つ一つの制作物やイベントの質が段違いです。ディズニーや宝塚みたいなダンスがいきなりはじまったり、喫茶店も食い物は置いといても衣装がガチのクオリティだったり、とにかく手抜きがなく、ここを見たら他の学園祭がしょぼくみえること間違いなしです。

 ＊昨年の学園祭の門、これだけでもクオリティわかるはず

あとまあムサビの学園祭といえば、一番の見どころはおみこしです。ふんどし一丁の毛むくじゃらの男や、ギリギリのさらしをまいたレディースみたいな女が、こんだけセクハラにうるさい世の中なのに、クレイジー極まった歌と共に性器そのままのみこしを担ぎまくるという狂気のイベントが三日間大学のあらゆる箇所で突発的に行われます。一日目は男みこし、二日目は女みこしで、三日目にそれらをドッキングさせるという田嶋陽子みたいなフェミニストがみたら秒で憤死するようなイベントです。ぜひご家族でご覧ください！！

ちなみに俺は娘を連れて毎年欠かさず行ってます。

娘の人格形成にどんな影響があるのか楽しみです。

東京マラソン2019に応募した人たちへ

例えばの話ですが、オホーツク海でカニ漁1年間船のりっぱなしで報酬1000万って仕事あるじゃないですか。それって好き嫌い、向き不向きはあるにせよ意味は分かると思うんですよ。体力とリスクはすげーかかるけどリターンも大きい。で、タヒチ旅行高級ホテル貸し切り300万ってのも意味はわかりますよね。コストはかかるけど楽しいリゾートバカンスというわかりやすいメリットがある。お金が余るほどあれば行ってみたいよなあ、って純粋に思うじゃないですか。

それと比べて、エゲつない独裁者が暗闇を怖がるので、ビッカビカに発電するため地下でくそデカ歯車を無限に回し続けていいから、5億払えよって言われたら意味わかんないですよね。えっそれはお金貰うほうなんじゃないの！？なんで苦労して金払わなきゃいけないの？バカじゃねえの？って思うじゃないですか。でもそういう人いっぱいいるんです。信じられないことに。そう、

だからマラソンやるやつって全員めちゃくちゃバカだと思うんですよ。

42.195キロですよ？そんな距離走るなら7万円は欲しいじゃないですか。なのに金どころかギンビスのアスパラビスケット一本も貰えないし、石原さとみのにおいを近距離で嗅げもしないんですよ？おかしくないですか？マラソン参加するのに金かかるし、においかげるのは汗くさいおっさんのやつだけですからね。労力と報酬のバランス全然とれてない。せめて矢口真里、それも3メートル離れた風下からでいいから嗅がせろよと。そう思うのが人としてのサガ、ロマンシングサガじゃないですか。これ言わなくていいやつでしたね。消しませんよ俺は。ロマンシングサガ好きだから。

それなのにマラソンやるやつめちゃくちゃ多くて、東京マラソンなんか2019年3月のやつ、当選倍率12倍だそうですよ。マジで頭おかしいぞ！！何？何が目的なの？さとみのにおい嗅げないしチップスターもプリングルスも貰えないし、銅像も母校に立ててくれないし、口からクソを垂れる前後に誰もサーと言ってくれないし、移動するなら中央線のほうが早いし、なんならその参加費で自遊空間行ってミナミの帝王読みながらトルコライス食ったほうがよくね！？と思うわけですよ。

まあ、俺、当選したんですけどね。

東京マラソン。

やっべえええええ！！！当選しちゃったよおおおおおお！！！走るだけで10800円払うクソマゾレースによおおおおお！！金も趣味もないから毎週ただ走って汗を流すことだけが楽しくて申し込んだら受かったあああ！！どうしよやべどうしよやべどうしよ俺毎週10キロしか走ってないし20キロ以上走ったら膝いわすし10800円稼ぐために明日から自販機の下さらったりしなきゃだしシューズ買うためにもっと効率よく奴隷を船で運ばなきゃだな！忙しくなるぞこりゃああ！！あと、東京マラソンに残念ながら落選された方々も多いと聞きます。残念でしょう。無念でしょう。そんな時はこの2つの言葉を思い出してください。

『東京はいつでも、いくらでもタダで走れるから焦る必要はない』

『でも俺は12倍を潜り抜けて当選した神であり、落選したお前は負け犬』

どうしてもベストが着られない

小学2年生の頃、木村先生というめっぽう怖い先生がいました。まだ昭和の時代でしたから、乱暴な先生という存在も今ほど問題にならなかったのかもしれません。隣のクラスの担任でしたが、しょっちゅう怒鳴り声が聞こえてきました。大体生徒にぶち切れている声で、あっちのクラスにならなくてよかったなーと胸をなでおろしていました。あれはいつの日だったか、

『おい！！お前ら、もう小2だろう！！』

と聞こえたときには、語彙力がまったくない当時の我々一同ビビり倒しつつも、『まだ小二、ならわかるが、もう小二とは…さすが木村、アグレッシブなティーチングスタイル！』とどこか畏敬の念をもっていました。よく誰も親にチクらなかったな。いやチクったら意外に親には『まだお前ら42だろう！』とか言うのかもですね。アグレッシブ木村。やつならきっとやってくれる。

 

ところで話はいきなり変わるのですが、洋服で袖がバッサリ切られているベストってあるじゃないですか。秋口とか初冬にかけては寒暖調整ができる優れものだと思うんですけど、あれ俺着たことないんですよね。いやカッコいいものも多いし、欲しいと思ったこともあるんですが、なんか心のブレーキがかかって買えないんですよ。

心のどこかで、ベストに対してネガティブな、なんかこう表現しづらい、煮え切らないハンパもんが着るイメージがあるんですよね。いや、容姿とかデザインの問題じゃないんですよ。コンセプトというか理念というか、ベスト自体の存在に対して。んで、なんでだろうなってこの間ふと気づいたら、この木村先生が言ってたんです。全校朝会で並んでいる野村くんに対して。

『おい！！お前！なんだこれは！！暑いのか寒いのかハッキリしろ！！』

今なら『ええええーーー！！！いやこれこういう服だから！！何言ってんだこのクレイジーティーチャー！』と思うのですが、そこは語彙力と思考力のない小二。俺はその時バックトゥザフューチャーのマーティみたいなダウンベストを着た、どっちかというと当時としてはおしゃれな野村くんを見て、心の底からこう思いました。

『…たしかに！』

いやだって寒いなら袖があるはずだし、熱いならそもそも着なきゃいいじゃん！木村先生あったまいい！！クレバー！ブラボー！なんでベストなんてあるんだろ？バカじゃね？袖なくね？と全力で思っていました。そして白状すると、今も思っています。なのでかっこよくても、いくらほしくても、ベストを買おうとすると心の中の木村先生が叫ぶんですよね。

『暑いのか寒いのかハッキリしろ！！』ってね。

もちろん7分袖も買えません。

男の強さについて

そりゃ男なんてものは、生まれてからずっと戦い＝勝利＝強い＝かっこいい！というシンプルな理念のもとに生きているわけなんですよね。だから俺、今4歳の娘がいるんですけど、娘がぜんぜん戦わなくてびっくりしましたもん。お前、そんなんで生きてけんの？バトルごっこしようぜ！デュクシッ！ってまあ、社会人4年目くらいまではやりますよね。やるよ。やるよな！・・・やんないの？なんかと勘違いしてない？バトルごっこだよ？

で、営業っていう職種柄、人と話して、交渉したり、説得したり、調整するっていうことが業務なわけで、そりゃもうある意味戦いの毎日なわけなんですよね。単純にこれ買ってよ～！お願い～！靴舐めすっからよ～！なんてのは無いわけで、コストだけでなく社内外の政治や上下関係など複雑な人間や利害関係の調整が大抵絡むわけです。

これが子供の時分なら、男ならバトルで勝負だぜ！目と金玉だけ無しな！ばちこーい！俺とうめいだから見えなーい！とかやってりゃよかったんですが、こと大人の交渉事だと、目の前の喧嘩に勝ったところで何にも得るものがないばかりか、逆にそれで評判落としたりすることがほとんどなんですよね。それが自分に利があろうとも、感情的に激を飛ばした時点で回りがひいちゃいますし。

だからね、仮にも16年ほど仕事してきて、周りの先輩方や取引先の尊敬できる人とかみて、痛感するわけです。強さとは、腕力や口の達者さで他をねじ伏せて、自分の意を通すことではなくて、たとえ表面上では土下座したとしても、周りの誰かを、大切な何かを守り通すために、耐えることだと。それは仕事だけじゃなくて人生全般そうなのかもですね。めちゃくちゃ理不尽に当たり散らしてくる人を笑顔でいなし、自分のプライドや利を置いてそこから仲良くなっちゃうような人が巨凶範馬勇次郎なんでしょうね。

だから男の価値とか、強さとかいう話になった場合には、腕力とか経済力とか外見とかステータスとか、そういうモノサシで測るのはもうダサいのでやめましょう。そういうときはね、朝おきて満員電車で激ブスから痴漢冤罪を食らい、逃げて打ち合わせに遅れたら案件失注して上司にめたくそ怒られ、その後クレーマーで気の短い客との激しい交渉から酒宴になだれこみ、苦渋に満ちた説教まみれの5時間をこなし、夜中12時過ぎに吐きながらヨレヨレで帰宅したら、機嫌の悪い周期にある嫁からLINEで頼まれてた風呂の洗剤を買い忘れてて玄関でめちゃくちゃキレられた時に、

「俺がわるかった」と心底言えるかどうかを基準にすべきなんです。

すべきなんですよ！！

ちなみに実話ではないからなマジで！！嫁が見ててそう思われたらまずいからガチでほんとそれだけは言っとくからな！似たようなニュアンスのことはあったけど上記のレベルではないからな！そしてこんな長々とえらそうにいってるけど俺謝れない。

 詰め替え用かどうか聞いてねえし！とか言う。言うと思う。

プラナリアは記憶が外にある

この前、同僚のノートパソコンが壊れたんですよ。仕事で使うPCが壊れるって結構な痛手じゃないですか。個人のやつでも復旧するのにクッソ面倒くさいのに、会社所有のやつなんてセキュリティソフト入れなおしたりメーラー設定し直したり想像するだけでめんどくさい。しかもやりかけの資料なんてあろうもんならもう…発狂せんばかりにムカつくじゃないっすか！！ぐおおおおおお！！

まあ。俺じゃないしどうでもいいんですけどね。そう。いつだって他人の不幸はマヌカハニーテイスト。テンパる同僚をしり目に、俺じゃなくてよかった～ん！とゴータマシッダールタなみの心の平穏（アパティア）を堪能していたのですが、やはり同僚はやりかけの資料が壊れたPCにあったのでしょう。階段からタンタン落ちるスプリングのおもちゃみたいに落ち込んでいます。おやおや。

さりとて俺も人の子…ここはデータ復旧に何かできることはないか？同僚の役に立てば回りまわって情けが返ってくるかもしれないし、帰ってこないなら直接的に金銭を要求すればいいし、金がないならまたデータ壊すぞと脅せばいい。思い返せば昔からエロ動画集めで変なアドレス踏んでデータ飛ぶとかはしょっちゅうだったので、記憶をさかのぼればきっと、データ復旧に役に立つ情報があるはず…！回れ！俺の脳！

…あった！データ復旧に役立つ知識が！

俺

『あの、プラナリアってあるじゃないですか。あれって刃で切るといくらでも分裂するんですけど、頭がないほうの分裂した個体も、もともとの記憶を持ってるらしいんですよ。つまり記憶って脳じゃなくて、空間にあるのでは？って説が』

同僚

『…で？』

俺

『…え？いや、だから無くなったデータもひょっとしたらこの空気中に…』

異なる同僚A

『そうそう！双子の間でも似たような現象があるらしいですよ』

異なる同僚B

『そういえば、最近データをクラウド？で保管するのが流行っているとか…！』

先輩社員C

『ということは、空気中に散ったデータをどうにかして集めれば…？』

違う部署の社員C

『それなら金魚すくいみたいに、パソコンを空気中でおよがせれば…！』

ABCD

「『データは必ず…復旧するッ！！』」

苦し紛れの思い付きに予想もしなかった強力な援軍がぞくぞく出現！これは力強い！早速、みんなで壊れた同僚のパソコンで職場の上のあたりを仰ぎまくりました！

うん。

なんもなかった。

あと、うち、ジャンルでいうとIT系です。